動画編集が難しい・しんどいと感じる理由
スマホやタブレットの普及で一昔前に比べると簡単にできるイメージのある動画編集ですが、それでも変種作業やスキル習得をしていて、しんどい・難しいと感じる人も少なくないようです。
では、動画編集がしんどいと感じるポイントとはいったい何なのか、次よりその主な理由を5つ紹介しましょう。
理由1.勉強方法が良くない
動画編集に関する一連のスキルは他の業務に比べると、決して難解ではありません。
このようなイメージがあるので、自宅で気軽に作業ができると決めつけて、動画編集の勉強を始める人もいます。
しかし、1から動画編集・映像制作のスキルを取得する場合、どれから手をつけていいのかわからなくて困惑してしまうという人も少なくないでしょう。
独学の場合、特別なカリキュラムに従って勉強するわけではないので、勉強成果が間違っていないか・ゴールはどこなのかといった具合にすべての作業が曖昧になり、先が見えない状態に陥ります。
その結果、いくら勉強に時間を費やしても、進歩がみられない傾向がみられるのです。
理由2.教材の質が低い
動画編集を学ぶ際に、オンラインなどで学べる教材を購入する人もいるでしょう。しかし、教材を購入すればしっかりとしたスキルが学べるとは断言できません。
「本業の空いたわずかな時間で気軽に学べる!」「短期間で高度なスキルが身に付く!」といった具合に、魅力的な宣伝文句をうたっている業者もいます。
そのような業者すべてとはいいませんが、なかには宣伝でうまいことを言いながらも、質の低い教材を販売しているところも存在するのです。
これでは、せっかくお金を出して教材を購入したのに、満足いく学習ができません。また、教材も数多くのタイプがあるので、決して質は低くはないながらも相性が悪いとスムーズな学習はできないでしょう。
理由3.使用ソフトが良くない
動画編集で必要不可欠なのが専用ソフトですが、専用ソフトであれば何でもいいわけではありません。動画編集の初心者はお手軽に無料ダウンロードできる無料ソフトをつい選んでしまいがちです。
しかし、そのような無料ソフトは、各種機能も充実しておらず使い勝手が悪いものがあります。
無料ソフトであっても多機能で使いやすいものもあるので、使用するソフトは適当に選ぶのではなく、しっかりと選ぶことが大切です。
また、有料の高価格ソフトであっても、使用する人の相性や技量レベルによって使いづらさを感じることもあるので、ソフトは慎重に選択しましょう。
理由4.勉強が足りていない
先に述べたように、動画編集に関する業務は「他の業務に比べてそれほど苦労せずにスキル習得ができる」「自宅にいながら学習できる」といった利点があります。
しかし、最初から簡単にマスターできると決めつけていると、苦労することになるでしょう。
高い教材や各種デバイス環境をしっかりと揃えて万全の準備をしながらも、あっさりと動画編集の学習を放棄して、投げ出してしまったという例もあります。
この場合、簡単に覚えられると思ったら思いのほか覚える項目が多過ぎて「こんなに面倒だと思わなかった」という例が多いです。
動画編集に限らずどんなことでもある程度の努力をしないと円滑に業務は進められない、という当たり前のことがわかっていないと、このように途中で投げ出してしまうのです。
また、途中放棄する人は、抜本的に動画編集のような地味な作業は向いていないというパターンもあります。
理由5.いきなり応用分野に取り組んでいる
動画編集の勉強を始めた際、すぐに高度な動画作成を希望する人もいるでしょうが、それはやってはいけません。
動画編集をしたいと思う人は、もともと映像や動画サイトが好きな人が多いです。常にスタイリッシュで美しい動画を鑑賞しているので、自分もそんな映像の作り手になってみたいと思っているはずです。
しかし、どんな分野でも対して勉強もせずにいきなり高度なスキルが発揮できることはありません。
通常の手順である、基本を覚えてから次の応用スキル習得に行こうという手順を無視して、いきなり応用に挑戦する人もいます。
動画編集を始める=すぐにクオリティの高い映像を作る、という考えになってしまい、その結果、簡単に高度な映像がつくれないと知り、挫折するパターンは少なくありません。
動画編集はそこまで難しくないし楽しい
動画編集は確かに簡単ではないので、すぐにハイクオリティな映像がつくれるわけではありません。しかし、動画編集は決して難解なものではないのです。
どの分野でも新しいことに挑戦すると、慣れないものです。しかし、人間の脳は順応性があるので慣れないという壁さえ突破すれば、頭や体が順応して楽になります。
慣れてしまえば、今まで感じることのなかった映像を作り出すという、新しい楽しみを知ることができるでしょう。
動画編集の仕事は、他では味わうことのできない、以下のような快感があります。
・自分の感性をダイレクトに表現できる
・他人に感動を与えられる
普段、口下手だったり活字にできなかったりして、自分の思いを表すことが下手な人でも、映像という手段を使えば、言葉にできない思いを表現することが可能です。
また、自分が生み出したものが感動を生み出すという、動画編集ならではの快感を得ることもできます。
動画編集が難しい・しんどいと感じた時の対処法
動画編集の勉強をしていて難しいと感じた場合、「自分には向いていない」「他の勉強をした方がいい」とすぐに諦めてしまう人もいるでしょう。
しかし、動画編集の勉強がしんどいと感じるのは、今までのやり方に問題があるかもしれません。そのやり方さえ改善すれば、動画編集はたちまち楽しい作業になる可能性があります。
では、動画編集が難しい・しんどいと感じたときの対処法とはどのような方法なのか、主な3つの対処法を、以下より紹介しましょう。
対処法1. 基礎から勉強し直す
動画編集の勉強に挫折してしまった人は、もう一度最初の基礎からやり直すという手段があります。
最初の基礎から勉強し直すのは、確かに手間がかかるでしょう。
しかし、挫折してしまった理由は、作業の地盤である基礎をおろそかにしてしまった可能性が高いです。
どんな作業も最初の基礎を「簡単だから適当にやればいい」といい加減な気持ちでやってしまうと、後になってその代償が出てきます。
また、挫折した人のなかには「覚えることが多過ぎて無理」という人もいるでしょう。
確かにやるべきことが膨大だとゴールが見えない心境になって途方に暮れてしまいます。
この場合は、最初からさまざまなことを覚えようとするのではなく、目の前のことを一つ一つ順番にクリアしていくのが対処法になるでしょう。
一つずつを確実にマスターして積み上げていけば、だんだんと覚えるべきことが減っていき、最終的にはすべてマスターできます。
焦らず着実にこなしていくことが大事です。
対処法2. QAサイトやクラウドソーシングでプロに聞く
ネット経由でさまざまな経験者にアドバイスを受けることも、対処法の一つに挙げられます。
QAサイトで親切に答えてくれる人は、かつて自分も同じ壁にぶつかった経験をしている場合が多いので、どういう作業をすれば解決できるか自身の経験をもとに教えてくれます。
また、そのようなサイトの同じカテゴリーには、動画編集の勉強中の人、あるいはかつて勉強していた人が集まるので、仲間意識のような連帯感があるので、親切に接してくれるでしょう。
動画編集・映像制作の案件を募集している各クラウドソーシングにも、QAページが存在するので、会員登録をして質問をしてみるといいでしょう。
クラウドソーシングサイトには映像案件の発注側(クライアント)も登録しているので、映像の専門家と接することも可能です。
対処法3. 動画編集スクールに通う
他の学習方法よりお金がかかりますが、動画編集に関するスクールに通う手段もあります。
独学の場合、すべて自分でやらなくてはいけませんが、スクールであれば専門講師に教えてもらうスタイルになるので、独学より手間がかからず効率的に勉強が進められるでしょう。
映像の専門家による質の高い教えを受けることによって、無駄のない時間を過ごせます。
また、スクールによっては、映像制作以外のマーケティングや仕事受注の秘訣なども教えてくれて、映像に関するあらゆる役立つ情報を得られるでしょう。
自分から積極的に動けばスクールや講師を経由して、スキル習得後の仕事の紹介を受けたり、就職の相談などをしたりもできます。